こんにちは。
暑い夏がやってきましたが、今回は夏のアトピー性皮膚炎についてお話します。
アトピー性皮膚炎には、季節ごとにも悪化要因があります。
春・秋は花粉、冬は乾燥、そして夏の最大の悪化要因は、汗、汚れ、紫外線です。
汗をかくと、かいた汗が刺激となってかゆみが強くなります。
気温も湿度も高い夏は、体の中に熱がこもりやすく、かゆみが増す原因になるのです。
しかも夏は引っ掻き傷などがあるところに細菌が侵入して炎症が悪化すると、「とびひ(伝染性膿痂疹)」と呼ばれる二次感染が生じ、入院が必要になることもあります。
また、紫外線の影響もあります。
紫外線を浴びると、体を錆びさせる活性酸素が体内で多く作られ、皮膚表面の油分(皮脂)が酸化されて過酸化脂質を生じます。
過酸化脂質は皮膚のバリア機能を壊して炎症を悪化させ、かゆみを引き起こすため、アトピー性皮膚炎が悪化することがあります。
自宅でできるセルフケア3カ条
夏にアトピー性皮膚炎を悪化させないためには、セルフケアとして以下の3つを心がけましょう。
1,スキンケアを欠かさないこと
「清潔」「保湿」「冷却」の3つのスキンケアは季節を問わず必須です。欠かさず行いましょう。
2,汗を適切に処理すること
かいた汗を放置しないことが大切です。すみやかにシャワーで洗い流せるとベストですが、すぐに洗えないときは汗拭きシートなどで拭き取り、できるだけ風通しの良い涼しいところで過ごしましょう。
3,紫外線対策をすること
紫外線によってアトピー性皮膚炎が悪化するおそれがあるので、日焼け止めを必ず使用しましょう。
市販の日焼け止めには、紫外線の吸収剤と散乱剤が含まれています。製品によって成分の割合は異なりますが、紫外線吸収剤は熱がこもりやすく、かゆみが増してしまうことがあるので、できるだけ紫外線散乱剤が多いものを選ぶとよいでしょう。
これらの事を意識して暑い夏にトラブルを悪化させないように気を付けましょう。
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