こんばんは!
虫歯や親知らずを抜歯したことがあるという方もいると思いますが
抜歯をしたまま放置してはいけません!!!!
今日は歯の機能面から
放置してはいけない理由をお伝えします。
①対合歯の挺出
(抜けた歯と噛み合っていた歯が抜けた歯のスペースに伸びてくる)
上下の歯は互いから絶えず刺激を受け続けることによってその場に留まっています。
しかし抜歯により刺激を受けることがなくなってしまうと空いたスペースに伸びてきてしまいます。
「伸びてくる」とは、歯の長さが長くなるのではなく
骨の中に埋まっていた歯根ごと出てくるということを意味しています。
長い年月をかけて反対の歯茎まで伸びてきてしまうこともあります。
露出してしまった歯根はエナメル質に覆われておらず歯の中でも比較的柔らかい組織です。
虫歯になりやすく、知覚過敏の症状を引き起こしやすい部位でもあります。
②隣接歯の傾斜
(抜けた歯の両隣の歯が抜けた歯のスペースに動き、傾いてくる)
歯を抜歯してそのまま放置した場合隣の歯が手前に傾いてきます。
そのまま長期間放置しておくとさらに奥の歯も傾いてきます。
傾いてしまった歯を元に戻し正しいスペースに戻すためには全体的な矯正治療が必要となります。
③噛み合わせの変化
対合歯の挺出、隣接歯の傾斜により噛み合わせのバランスが崩れ、不調和が起こります。
噛み合わせの変化により顎の位置自体が偏位し 顎関節に症状が出る場合もあります。
④歯の破折
人の口の中には上下左右2本ずつ合計8本の大きな奥歯(大臼歯)があります。
一部の大臼歯の噛み合わせがなくなることによって他の残った大臼歯に過度な負担がかかり歯が割れてしまうことがあります。
明日は生活面、審美性の観点から抜歯を放置するリスクについてお伝えします!