体に欠かせない栄養素であるたんぱく質。健康だけでなく美容にも重要だとして、近年注目されるようになりました。
今回はたんぱく質が果たす役割や摂取量の目安、効果的に摂る方法をご紹介します。
【たんぱく質はなぜ大切?】
たんぱく質と言えば筋肉を作るというイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。血管や血液の生成にも利用されるほか、ホルモンや免疫物質などあらゆる人体組織の材料になるのです。
皮ふのハリやツヤ、弾力に関わるコラーゲン・エラスチン、髪の毛の主成分であるケラチンもたんぱく質で構成されています。よってたんぱく質が不足すると、肌の弾力が弱くなる、乾燥・くすみが起こる、髪が細くなりパサつくといったトラブルにもつながります。
日本人のたんぱく質摂取量は1995年をピークに下がりはじめ、現在十分とは言えないそうです。原因は諸説ありますが、朝食は飲みものだけ、またはパンやおにぎり。昼食は手軽な丼ものや麺類と、忙しい現代人が手早く食事をすませようとし、炭水化物に偏ることが考えられます。
とくに女性の場合、ダイエットなどで食事量が少なかったり、お肉を避けてしまったりすると、十分なたんぱく質を摂取できなくなってしまいます。
【たんぱく質はどれくらい摂れば良い?】
女性の1日の推奨摂取量は50gとされています。牛もも肉(赤身)であれば約280g、卵約8個分、納豆だと約7パックに相当します。これは最低摂取量であり、運動習慣がある方はもう少し必要になります。
とあるバストアップの専門家によれば、体をきちんと育てるには「手のひらサイズのたんぱく質を毎食」が目安になるそうです。
たんぱく質の含有量が多い赤身の肉や魚、消化吸収されやすいひき肉がとくにおすすめです。肉や魚の調理が大変という場合には、サラダチキン、魚の缶詰、納豆や豆腐、乳製品、ゆで卵といった、コンビニでも手軽に買える一品を積極的に活用すると良いでしょう。
【まとめ】
とくに女性は意識しないと足りなくなってしまう、たんぱく質。不足が続くとさまざまな不調を引き起こします。
糖質制限や筋トレのブームに伴い、近年では栄養補助食品のプロテインも数多く出回っています。食事だけで摂取するのが大変な場合は、頼ってみるのも良いですね。できることから心がけて、若々しく健康な体を維持しましょう。